一任勘定

証券会社が、顧客から有価証券の売買について、売買の別、銘柄、数及び価格の決定を一任され、顧客の勘定として行う売買取引のことです。売買一任勘定取引、取引一任勘定などとも言います。損失補てんを生む要因になる得るために1991年の証券取引法改正で禁止されましたが、1998年の金融システム改革(日本版ビッグバン)により、投資一任契約に係る業務が認可制となったため、2006年に証券取引法が金融商品取引法に改められるのに伴って、投資一任契約に基づく財産の運用が、金融商品取引業の一つである投資運用業とされ登録制(第一種金融商品取引業・投資運用業)になり(金融商品取引法第2条8項・第28条4項)、解禁されました。

ラップ口座は、証券会社が自己または外部の投資顧問サービスにより、顧客のために資産運用を行い、証券の個別の売買に対してではなく、顧客の資産残高に対して一定率の手数料を徴収するサービスのことで、手数料目的の短期売買の危険が少ないなど顧客にとってもメリットがあります。これも日本版ビッグバンにより「有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律」(2007年廃止)等が改正されることにより導入されました。

高度経済成長期までは、高齢者の顧客を持つ営業マンが当該顧客のハンコを預かり、「おばあちゃん、コレ買っときますね」などと顧客の同意を得ずに勝手に売買して自分の成績にしたなどという話も聞きましたが、真偽はともかくとして、これも立派な一任勘定です(一任する契約すら結んでいないので明らかに違法です)。紙袋に札束1億円入れて支店に来店されるお年寄りの方も少なくなかった*そうです。

*By courtesy of Mr. MT.


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