取引所の、一年の最初の立ち会いおよび催事のことを言います。各界からゲストを招いて手締めまたは万歳三唱します。場立ちがいた頃は、人でいっぱいになった立会場に拍手の音がこだまし、壮観でした。年最初の営業日で、通常は1月4日です。この日は、取引所の女性職員も証券会社の女性職員も和装晴れ着姿で出勤していました。男性はスーツのまま。以前は前場のみの半ドン(前場のみ)でした。証券会社も午前中のみの勤務でしたので、明るいうちに会社を出て、気が大きくなって飲んだくれてました。ちなみに、場内で行われる手締めは、江戸時代の米会所から行われていた慣習だそうです。
大発会の日が終日取引(前場と後場)になったのは2010年から。その理由は、グローバルスタンダードに合わせるということでしたが、実際のところは、刷新された東証のコンピュータシステムにおいての(前引けを大引けとするという)特別処理を避けたかった、というのが本音のようです。特別処理は何かと障害の契機になりやすいですから。
ところで、大発会を何と読むでしょうか。一般的には「だいはっかい」と言われます。新人の頃の証券会社では「だいほっかい!」と「!」付きで主張していました。本来は「だいほっかい」である、と。「!」付きで教わったので、今だに「だいほっかい」と言ってしまいます。
一年最後の立ち合いは大納会といいます。手締めや和装、半ドンも大発会と同じ。大納会が終日化したのは2009年末から。理由は大発会と同じです。現在は12月30日ですが、以前は官公庁の御用納めに合わせて12月28日でした。完全週休二日制になった1989年から12月30日になりました。年末年始の休みが減ってしまいました。