ヤリ

売りのこと。「銘柄Aをうる」という場合、「銘柄Aを売る」という意味なのか、「銘柄Aを得る」という意味なのかがわかりづらく、その混乱を防ぐために「売り」を「ヤリ」と表現するようになった、と聞いたことがありますが本当でしょうか。それよりも「遣る」「行る」「あげる(譲渡)」から転じたとする方がわかり易い気がします。江戸時代の堂島米会所では売買に際しては手指によって数字を表現し、手のひらを相手に向ける場合は「売り」を意味し、売ることを「遣る」と言ったといいます。相場では「遣った遣った(売れ!売れ!)」という声が飛び交ったそうです。「ヤリ」の対語は本来は「トリ」です。比較的に、短期売買の際に使われることが多かったように思います。

ある銘柄の気配が、買い101円、売り102円である時に、1カイ2ヤリなどのように使いました。売り注文が多く、それに見合う買い注文がなく、取引が成立しない状態のことを「ヤリ気配」とも言います。


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