ハメ

証券会社の「売り」のこと。売り買いというと、それだけでは顧客が主語なのか証券会社が主語なのかが不明確です。「ハメ」と表現することで、即座に証券会社の売りであることが理解されます。論理的には顧客の買いでありますが、顧客側の関係者の間では用いられるのを聞いたことはありません。証券会社があらかじめ販売用に用意した玉(銘柄)を順々に顧客にハメて行くことが語源でありますから、そこには顧客の立場に立って営業を行う思想は存在しないわけです。まったく失礼な話です。取引を主管する部署には、販売状況を管理する「ハメリスト」なる一覧表も存在していました。

「ハメ」の対語は、「買い」ではなく「トリ」である印象があります。


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