午後の取引時間帯のこと。1991年までは午後1時から始まっていた(前場は午前11時まで)ため、昼休みが2時間もありましたが、投資家ニーズが高まり、また前年に立会場の事務合理化システムがリリースされた(この時点では場立ちはまだ健在)ことから、開始時刻が30分早められました。
昼休みといっても、ディーラーは実際に休めるわけではなく、ランチ外出もできません。取引は休んでいるものの、世の中ではいろいろなことが起きていて、それが相場に影響することが少なくないからです。そのため、モニター(ディスプレイ)に張り付いて、他の金融商品でヘッジ取引したり、後場のための注文を用意しなければならないのです。国債先物のディーリング業務を担当したばかりの頃にそれを知らずにランチに出かけ、先輩にこっぴどく怒られたことがありました。
ちなみに、欧米市場には昼休みがないため、前場後場の区別はありません。また、まだ部分的に場立ちも存在するため、立会場内にスナックレストランが設置されていたりします。これにならって、欧米の証券会社のトレーディングルームにもスナックコーナーが設置されている会社が少なくありません。